あー今月も金欠だわ……
通帳の残高を見てタメ息ついちゃうなんてことありませんか?
私なんて毎月のことです(汗)
かといって、「何にこんなにかかっているのかキチンと管理しよう!」と思い立ち家計簿をつけ始めても続かず……。
そんなずさんな家計管理でなんとか生きてきた私でしたが、あることがキッカケでお金の勉強をしようかなと思い立ったんです。
この記事では、FP(ファイナンシャルプランナー)の資格を取得する魅力についてお伝えしますね。
毎月の固定費がハッキリとは分からないような大雑把な家計管理?でやってきた私がFPの勉強をしようと思ったキッカケは2つありました。
1つは家を売却したこと、もう1つは仕事を辞めたことです。
県外在住の娘との同居のため不要となった自宅を売却しようとしたんですが、売却価格より住宅ローンの残額が多くお金を払わないと売れない状態だったんですね。
20年以上払っていた住宅ローンは、まだ8割近く残っていて愕然としました。
住宅ローンは、35年の固定金利で見直しもせずズルズルきてしまったからかなと反省。
しかしながら住んでいないのにお金がかかるのも困るんで、ローンを完済して売った次第です。
そして、県外移住のため30年余り勤めた仕事も辞め無職になりました。
しばらくは仕事から解放され悠々自適でしたが、しだいにお金の不安が感じられてきました。
まだ50代だし、ちょっとは働かないと……
なんて思っていた頃に何故か自宅で転んで、まさかの『大腿骨骨折』
手術して歩けるようになったものの、しばらく杖が手放せない状態で新しい仕事を始めるのも不安でした。
この動けない時間を何とか有効に使いたいと、以前から気になっていたFPの勉強を始めたという訳なんです。
FP資格を取得することは自分への投資になると感じています。
現代社会において、財務計画は個人の生活において非常に重要ですよね。
FP(ファイナンシャル・プランナー)の資格を取得することは、自己啓発はもちろん、将来の金融計画に対して深い理解を得るための有効な手段です。
この資格を通じて、さまざまな金融知識及び技術が身につき、個人の資産運用や税金対策、さらにはライフプランをより良く計画するための基盤が築かれます。
FPの学習内容は幅広く、6つの分野に分けられています。
その6つとは、「ライフプランニング」「リスク管理」「タックスプランニング」「不動産」「相続」「金融資産運用」。
そして、これらを学習することで下記のようなことが出来るようになるんですね。
- 現在の家計を分析し将来の資金計画をたてることができるようになる
- 自分に必要な保険を選ぶことが出来るようになる
- 税金の仕組みが分かるようになり節税の知識も身に付く
- 不動産の売買や税金などについての知識が身に付く
- 相続についての知識が持て相続時に適正な対応ができるようになる
- 金融商品についての知識が身に付き適正な金融資産運用ができるようになる
これらのすべての項目において『お金』が関わっています。
つまりFPの資格を持つこと、FPの知識を身に付けることでお金に困らない生活を手に入れることができるんですね。
もちろん、FP資格を活かして就職すれば顧客のライフプランニングすることもできます。
しかし、もし就職前提でなくても自身のライフプランニングや資産管理ができるようになるという点で、大きな魅力を私は感じました。
先日FPの研修会に参加し、2022年の金融広報中央委員会の「金融リテラシー調査」の結果を見る機会がありました。
新NISA制度の影響もあり投資に対する関心は増加しているものの、日本における金融リテラシー(お金に対する知識や能力)の向上はまだまだだということを聞きました。
また、FPの知識は生活していく上で欠かせないもので、すべてに人が身に付けておくべき知識だとも講師の方が仰っていました。
最近では学校においても金融教育に力を入れているらしく、日本人の金融リテラシーを引き上げるのもFPの役割だと仰っていたんですね。
これを聞いたときに、シッカリとした金融教育を受けていない私はFPの勉強を始めて本当に良かったと思ったんです。
FP(ファイナンシャル・プランナー)資格は、個人の資産管理や家計の運営に関する専門知識を証明する資格です。
この資格を取得するには、入念な準備と勉強が不可欠です。
以下では、FP資格の概要や試験対策をお話ししていきますね。
FP(ファイナンシャルプランナー)資格にはいくつかの種類があります。
一般的に普及しているのは、国家検定であるFP技能士(1~3級)と、日本FP協会が認定する「AFP(アフィリエイテッド・ファイファンシャル・プランナー)」および上級資格である「CFP® (サーティファイド・ファイファンシャル・プランナー)」です。
FP3級技能士の受験資格は「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」なので、つまり誰でも受験できます。
一方、FP2級技能士の受験資格は、FP3級合格者、AFP研修修了者、もしくはFP実務経験2年以上です。
そのため実務経験がない場合は、まず3級に合格するか、もしくはAFP研修を修了しないと2級に挑戦できないことになります。
いくつかのFP2級に対応した講座ではカリキュラムにAFP研修を組み込んでいます。
この場合、FP2級の試験対策とAFP認定研修の修了が同時進行でできて、2級の受験資格も取得できるんですね。
「AFP」の認定を受けるにはFP2級の合格とAFP認定研修の修了が必要です。
私の場合、AFP認定研修がカリキュラムに含まれた通信教育だったので、FP2級技能士の合格とともに「AFP」の認定資格を取得することが出来ました。
また「CFP®」はAFPの上級資格で、その認定を受けるにはAFPの認定を受けた後、CFP® 資格審査試験6課目すべての合格が必要です。
認定を受けるには3年以上のFP実務経験も要るみたいですね。
実務経験がない場合でも「みなし実務研修」の修了でもOKみたいですが、試験のレベルも高そうでなかなか手が出せないです、私は……。
最後に、1級FP技能士の受験資格は2級の合格+実務経験とか色々あるようですが、CFP® 認定者も受験できるそうです。
FP資格の勉強法は一人ひとり異なると思いますが、効率的な学習を進めるためには自分に合った教材選びが重要になります。
市販のテキストや問題集をはじめ、オンライン講座や通信教育に加え、通学スクールもあります。
私の場合、市販のテキストでは怠けてなかなか進まないのではとの不安もあり、また通学も足に不安があったことから通信教育を選びました。
FP2級・3級対応のどの教材を選ぶにしても、最新の試験傾向や改正された法律に対応した内容かどうかの確認が必要です。
法改正は随時行われており、FP資格試験は〇〇年〇月〇日時点で施行されている法令に基づいて出題するとなっているからなんですね。
また、過去の問題集を何度も解いて問題を解くことに慣れておくことも重要です。
過去3回分は少なくとも3回以上は解いておくと良いでしょう。
試験本番と同じように時間を区切って解いてみるのがベストです。
私は何十年ぶりかに受けるテストが不安で、過去問を何回も何回も解いて、そのうちに答えを覚えてしまうほどだったんですが(笑)
しかし当日は緊張もあり、もちろん過去問と同じ設問がある訳でもなく時間が足らなくなる始末でした(汗)
FPの分野は6つに分かれています。
学習を進めていくうちに自分の好み(得意?)な分野が見つかると思います。
この問題なら確実に点を取れるっていう分野を作っておくと良いでしょう。
2級FP技能士の試験は6割の正答で合格だそうです。
FPに必要な知識は幅広く、すべてを網羅するのは大変です。
「ここが得意!」ってところで確実に得点できるようにするのがオススメですよ。
ちなみに私の場合は好みは「金融資産運用」です。
老後資金を貯めるためにFPの勉強を始めたんで……。
とはいえ、金融資産運用の問題は計算式がたくさん出てきて、覚えるのが大変だったんですがね。
FP技能士の試験を受験するには、受験料が必要です。
- 3級・・・8000円(学科4000円実技4000円)
- 2級・・・11700円(学科5700円実技6000円)
結構高いですよね~。
これって2022年の9月の試験からなんですよ。
それまでは、2級が学科4200円実技4500円の8700円でした。
で、古い資料を見て1万円弱で受けられると思っていた私、びっくり仰天してしまいました(汗)
これはもう落ちる訳にはいかないな!
と、気合を入れなおしましたよ(笑)
ちなみに学科と実技が分かれているのは、学科と実技のどちらかだけでも合格していたら、次に受けるときにその分は免除になるからなんですね。
FP技能士の試験は年3回(5月9月1月)にあります。
3級を受けてから2級に挑戦する場合、3級の合格後引き続き学習を進めることで1年かからずに2級の取得も可能です。
4か月に1回あるということでモチベーションが保ちやすいのではとも思います。
3級と2級の出題範囲は、ほぼ同じです。
どちらも「ライフプランニング」「リスク管理」「タックスプランニング」「不動産」「相続」「金融資産運用」の6つの分野から出題されます。
ただ、3級の出題範囲は個人のファイナンシャルプランニングですが、2級はそれに加えて法人のファイナンシャルプランニングが含まれるんですね。
3級では日常生活でも必要になるような知識を問うものが多いのに比べ、2級では基礎知識からさらに専門的な部分も問われるようになります。
また、問題数や出題形式にも違いがあります。
まず問題数は、学科はどちらも60問ですが、実技は3級20問⇒2級40問(日本FP協会の場合)と大幅に増えます。
そして出題形式は、学科に関しては双方マークシートですが、3級が〇✕式か三答択一式なのに比べ、2級では四答択一式となり難しくなります。
加えて実技の場合、3級はマークシートですが、2級になると記述式になるんですね。
つまり自分で計算した結果を択一の中から選ぶのではなく、そのまま記入しなくてはなりません。
計算ミスや転記ミスが無いように、気を使わなくてはなりませんでした。
計算問題が出されることから、FP技能士の受験には計算機が必須です。
持ち込める計算機には決まりがあるので、手持ちの計算機がある人は使えるかどうか確認しておきましょう。
そして、試験当日に使う計算機を普段の学習でも使用し、使い慣れておくのがベストですよ。
FPの学習すると、日々の生活や将来設計に関する多岐にわたる知識が身につきます。
そしてそれは、ただの理論だけでなく、実際の生活に直結する実用的な情報でもあるんですね。
ここでは、そんなFP資格が日常生活にどのように役立つか具体的な例を挙げてお話ししていきますね。
家計の管理はどんな家庭にとっても重要な課題です。
FPの知識を持つことで、収入、支出のバランスを適切に把握し将来のライフプランを描くことが出来ます。
個人の生き方は様々で、将来の目標や予定もそれぞれ違います。
ライフプランニングを行うには、まず将来において考えられる予定(イベント)を洗い出し、それに掛かる経費を予算化したライフイベント表を作ります。
そして、そのライフイベント表と現在の収入、支出、金融資産などの情報を合わせてキャッシュフロー表を作ります。
キャッシュフロー表は基準年(今現在)を元に何年後かまで作られ、毎年の金融資産残高が計算されるようになっています。
金融資産残高がマイナスになると要注意、修正が必要ということが分かります。
収入を増やす、支出を減らすなど対策しなくてはなりません。
支出を減らすのは、もちろん生活費を節約するのも効果的ですが、保険料を見直すのも効果があります。
本当に必要な分の保険なのか?その時にもFPの学習で得た知識が役に立ちます。
また、金融資産運用の知識も身に付くことから、効率的でかつ適正な金融商品を自分で選ぶことができるでしょう。
加えて税金や社会保障に関する知識も含まれるため、税金の節約や効率的な社会保障の利用方法など、家計に直結するさまざまな改善策を講じることが可能になります。
教育資金の準備は、子どもを持つ家庭にとって非常に重要です。
FPの学習をすることで、教育費用の見積もりから実際に必要な貯蓄額の計算まで、将来に備えた計画を立てることができるようになります。
さらに、教育ローンや奨学金、学資保険などについての詳しい情報を得ることも可能で、費用負担を軽減するための最適な選択肢を考えることができるようになります。
子供の将来のために最適な教育を提供するためには、早期からの計画が必要です。
FPの知識を得ることで、漠然と「いくらかかるんだろう?」と思っていた教育費がある程度ハッキリし、不安なく子どもたちを望む道に送り出すことができることでしょう。
老後の生活を安定させるためには、リタイア後の所得源をいかに確保するかが重要です。
「老後2000万円問題」という言葉も話題になりましたよね。
老後の生活を年金だけで暮らそうとすると2000万円がマイナスになるという衝撃的な発表でした。
もちろん、これは平均値で計算したものですべての方が当てはまる訳ではないでしょう。
とはいえ、自分の老後において年金だけで暮らせるのか?年金に加えていくら位要りそうか?などを試算しておくことは重要です。
FP資格の学習をする過程で、公的年金の仕組みや個人年金による収入の確保方法についても知識を深めることができます。
この知識をもとに、老後の生活に必要な資金の目安を計算し、それに合わせた貯蓄や投資計画を立てることが可能になるでしょう。
また、公的医療保険や公的介護保険についても学習することから、医療や介護が必要になる可能性も考慮した総合的な生活設計を行うことができるようもなります。
遺産相続は多くの家庭が直面する問題の1つです。
FP資格を取得する過程において相続についても学びます。
相続税の計算方法や節税対策、遺産の分割方法に関する知識を得ることができます。
これにより、相続に関するトラブルを未然に防ぐことが可能になりますし、家族が納得する遺産分割の計画を立てることが容易になるんですね。
また、生前対策としての贈与や信託など、資産の有効な移転手段についても学ぶことができます。
保険は、万が一の際のリスクをカバーする重要な手段です。
FP資格を持つと、多種多様な保険商品の中から自分や家族に適した保険を選ぶことができます。
具体的には、生命保険、医療保険、がん保険、そして将来の社会動向を考えた上での保険選びなど、ライフステージや各個人のリスクに応じた保険選択が可能になるんですね。
必要な保険は年齢やライフステージで違ってきます。
例えば、子供が小さいうちは万が一に備えて必要だった生命保険も子供が独立したら必要なくなります。
保険は、ライフステージに応じた見直しが必要です。
保険料の適正評価や保障内容の理解を深めることで、過剰な保険加入を避け経済的な負担を軽減することができるんです。
不動産の購入は多くの人にとって人生の大きな決断です。
FP資格を持つことで、不動産投資の基礎知識だけでなく、実際の物件選びにおいても重要なポイントを理解することができます。
また、住宅ローンの選択や税制面での優遇措置についてもFPの知識が役立つことでしょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)として資格を取得した後、どのようなキャリアパスを描けるのでしょうか?
もちろん前述したようにFP資格は、個人の金融計画にとても役立ちます。
加えて、企業の財務コンサルタントとしても活躍することもできるでしょう。
ここでは、FPとしてのキャリアパスについていくつかの視点から探求していきます。
FPとしての活躍の場は、非常に多岐にわたります。
例えば、個人顧客向けの資産管理アドバイス、保険の選定、リタイアメントプランニングなど、一人一人のライフプランに合わせた金融アドバイスを提供することができます。
また、法人向けでは、企業の資金管理や従業員向け福利厚生のサポート、財務計画の立案など、企業運営に直接貢献する機会もあります。
さらに、投資銀行や証券会社、銀行のウェルスマネジメント部門など、金融機関内部でのスペシャリストとしての道もあるでしょう。
多様なフィールドでFPの専門知識とスキルが必要とされているんですね。
FP資格を取得したことで、本業の傍ら副業として活動することも一つの選択肢です。
資格を生かし、個人の資産運用計画立案やライフプランのアドバイズなど、フリーランスとして活動することができます。
また、ブログや書籍の出版など、FPに関連した知識を共有するコンテンツ作成により、追加収入を得ることも可能です。
副業としてFPスキルを活かすことで、本業以外での収入源を確保しつつ、さらなる専門性の向上にも繋がります。
FPとして長く活躍していくためには、継続的な教育とスキルのアップデートが欠かせません。
私自身2級FP技能士試験に合格はしたものの、まだまだ分からないことだらけです。
また、金融市場は常に変化しており、法規制の更新、新しい金融商品の登場など、最新の知識を身につける必要があります。
多くのFP関連団体では、継続教育の講座やセミナーを提供しています。
FP資格を活用する場が本業でも副業でも、はたまた自分のためだけにしても、これらを積極的に受講し最新のトレンドを把握することが重要です。
日本FP協会の認定資格である「AFP」は更新制度を設けています。
2年ごとの資格更新に、所定の継続教育による単位取得が義務付けられているんですね。
つまり「研修会に行く」「継続教育テストを受ける」など学習を続けていなと資格の更新ができないんです。
私は、まだ3回しか研修会に参加していないんですが、すべての会で新しい知識を得ることができました。
継続的に知識をアップデートしていくのにAFPの更新制度はとても役立つと思います。
なので、2級FP技能士試験に合格したらAFPも取得するのがオススメですよ。
- FPの知識を得ることで自身のライフプランをより良くする基盤が築かれる
- FPの知識は日常生活で役立つ
- FPの知識を得るには資格試験への挑戦がオススメ
- FP資格取得後も知識のアップデートが必要
FPの資格を取得することは、自身の人生を豊かにすることに繋がると感じます。
それは、実際の家計の管理能力が上がったことに加え、FP情報誌やFP研修会において最新情報を得ることができ「お金」や「経済」を身近に感じられるようになったからです。
もちろん資格を取得しなくても勉強すればいいわけですが、モチベーションを保つには資格試験に挑戦するのがいいのではと思います。
試験日を設定すると〇月の試験に向けて、いつまでに〇〇をしようと具体的に目標が立てられますよね。
私の場合、目標を設定しないと始めても中断しそうだったから。
あなたも、人生を豊かに安定したものへ導く、そんなFP(ファイナンシャルプランニング)の学習を始めてみるのはいかがですか?